日本人とトロフィー

トロフィーというとだいたいスポーツの優勝トロフィーを思い浮かべます。
日本では正月のサッカーの天皇杯、大相撲にも優勝者に天皇杯が贈られます。
またゴルフやテニス大会の優勝者にもトロフィーが贈られます。
また外国のゴルフやテニスのメジャー大会の表彰式で、トロフィーを受け取った優勝選手が必ずといっていいほど、トロフィーにキスをするのが印象的です。
さていつごろからこのトロフィーは優勝者に贈られるようになったのでしょうか。
ギリシアの古代オリンピックの時代は優勝者に月桂冠の髪飾りが贈られていたいたことは知られています。
これはトロフィーそのものではありませんが、スポーツの優勝者に与える栄誉を象徴する物という点において、トロフィーの起源と考えられます。
そしてトロフィーはグラスの形をしていますので、最初は優勝者がそのトロフィーで酒を飲んでいたことも想像できます。
そしてトロフィーはだいたい金属でできていますので、高価な酒器がトロフィーの起源だと考えることができるでしょう。
日本でトロフィーが贈られるようになったのは、西洋のスポーツが輸入されてからですから明治以降ということになります。
日本にトロフィーのようなものがなかったか考えて見ます。
そもそもスポーツ大会のようなものが、日本で開かれていたかということです。
武士が登場する鎌倉時代以降は武術が盛んになりますから、何がしかの競技会が開かれ、勝者が決まるようなことはあったはずです。
そのような武術の勝者にたいし、何か贈られていたことも想像できます。
まず考えられるのが、刀や甲冑などの武具です。
これらは実際に武器として使えると同時に、装飾品としての価値もありました。
この点は西洋の金属製の酒器とよく似ています。
また戦国時代の武将は手柄のあった家来に、刀や甲冑も贈ったでしょうが、茶器を贈ったことも知られています。
これも西洋の酒器と一脈通じるところがあって興味深いところです。
さてトロフィーに戻ると、天皇杯などは一つしかなく、優勝者の持ち回りが原則です。
そしてトロフィーに金属製のプレートがはめ込まれており、優勝者の名前をそこに刻むのです。
一方優勝者に与え、優勝者が所有するトロフィーもあります。
優秀なプロ野球やプロゴルフの選手には、自宅にこれらのトロフィーをたくさん飾っているいる人もいます。
トロフィーの起源である金属製の酒器は形骸化して、近年のトロフィーは人の形をしたものが増えてきました。
時代の移り変わりを実感します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です